今年二度目のロックダウン
2020年11月1日から、ジュネーブは他のいくつかの州と並んで、今年二度目のロックダウンに入りました。
スイスインフォさんの記事で書かれているように、スイス国内ではコロナウイルス新規感染者が、ここ数週間で一気に増加、さらに、ジュネーブは人口に対する感染者数がスイスの中でも一番多く、感染第二波の真っ只中です。
日常生活に必須ではないことは大部分がストップ、文化芸術活動、スポーツの禁止、多くの店舗、レストランやカフェなどが閉鎖して、街は異様な雰囲気。
クリスマス商戦が本格的に始まろうとしていた矢先、とくに店舗経営者の方々は不安を募らせていることでしょう。
実際に感じる緊迫感は前回より強い
この春の全国的ロックダウンより規制が緩い(学校の閉鎖は無く、フランスとの国境も通過できる)のですが、実際に感じる緊迫感は前回より強いのが現実です。
自分や、夫、娘たちがよく知っている人々、友人、仕事の同僚、学生仲間、よく行くレストランの従業員さんとか…実際に自分が知っている人たちが次々と感染し、「えっ?この人が?」、「あっ、あの人の奥様も?」という感じで、第一波の時とは比べ物にならないほど、コロナがどんどん身近に迫っているのです。
私の勤務先のホスピス タラの家でも、予定されていたボランティアさんのキャンセルが相次いで、緊急で人員確保に翻弄したり、面会に来られていた患者さんの家族にコロナ陽性者が出て、その対応に追われたり…
人々の緊張、不安のシーンを目の当たりにすることも。
規制を守って生きていくことの難しさ
先日バスに乗ったら、マスクをしていない若い男の子を、バスの運転手が怒鳴りつけていたり、スーパーで買い物をしていたら、キャディに入れた商品を他のお客さんにとられた人が、注意をしたら喧嘩になったり…
個々人が集団のために最善を尽くすという意識が、日本にくべると低いヨーロッパで、普段より強化された規制を守って生きていくことの難しさを、時々垣間見ています。
ロックダウンの努力が多くの命を救う
計り知れないデメリットもあるロックダウンですが、この1ヶ月のみんなの努力が、多くの命を救うことにつながりますように。
そして、増え続けるコロナ患者さんに対応するため、日々奮闘されている医療従事者の皆さんへ、心からありがとう。