スイスの夏といえば自然満喫
夏真っ盛り。楽しくのんびり、大自然を満喫できる季節です。
コロナウイルスの影響で、いつもの夏休みのような遠出を避けて、今年はスイス国内で休暇を過ごされる方も、多いのではないでしょうか?
スイスといえば、山、森、湖。
青い空の下、標高三千ー四千メートル級の山々を背景に、牛たちがゆっくり草を食むのを眺めながらのハイキングは、自然好き、特に山好きの人には、極上のひと時ですね。
アウトドアには「マダニ」の危険も
ただし、心地よい山歩きにも、危険が潜んでいます。
スイスには、国のほぼ全域にわたって、およそ20種に及ぶマダニが生息しており、好む場所は、標高1500メートル以下の草地、森の端の部分、森に近い公園や河川付近、気温が上昇する5月から8月頃にかけて、最も活動が活発になります。
万が一、噛まれると、ライム病(Borrelia菌による)、ダニ媒介性脳炎、野兎病などの感染症に罹患する危険があり、体長3ー6mm の本当に小さな虫ですが、実に厄介な存在と言えます。
2020年6月のスイス連邦内務省保健局の統計によると、マダニに噛まれた方々の受診数は約 10,000件、ダニ媒介性脳炎の新症例は90件、ライム病の新症例は3000件超。これは侮れません!
年によってばらつきはあるものの、この二つの感染症に罹患するケースは、ここ10年ほど全体的に見て、増加の傾向にあると言っていいでしょう。
スイスではダニ媒介性脳炎のワクチン接種を推奨
スイスでは、ジュネーブ州、ティチーノ州を除く全域において、6歳以上の小児から成人まで、ダニ媒介性脳炎のワクチンの接種(FSME)が勧められていますので、ご希望の方は、かかりつけの医師にご相談ください。
マダニに噛まれないようにするための注意点、噛まれた時の対処法などを、スイスインフォが詳しく取り上げています。
それでは、しっかりした装備で、スイスの山歩きをお楽しみください!
マダニの注意点、対処法をスイスインフォが紹介
おまけ情報: 自家製 マダニ予防アロマスプレーの作り方
洋服の上から、下半身などマダニがつきそうな部分にスプレーする。歩いている間、定期的に繰り返す事をお勧め。蚊除け効果もあり。