アメリカで、またもや警察官による、なんの罪もない黒人への発砲・殺害が起こった。
際都市での人種差別
国際都市~この、どこか華やかなイメージを持つ言葉で呼ばれるジュネーブにおいても、人種差別は人ごとではない。
ジュネーブ州の人口の約40%は、外国人。そして私もその一人。
街の中心街はもちろん、郊外へ行っても、すれ違う人たちが世界の様々な国、地域からやってきているのは一目瞭然で、肌の色、衣服、話されている言語、それはそれはいろいろあってリッチである。
ポジティブな面が数々ある反面、これを不快に思う人たちが大勢いるのは、事実であり、不当な扱いを受けている人々は多い。
医療現場での外国人の役割
医療介護の領域は、特に外国人の力が必要な部門で、わたしが今まで共に仕事をしてきた人々の9割が、外国国籍を持っていると言っても、大げさではないと思う。
看護師として働く中で
看護師として苦労したことも何度かあった。
住人さんが、「あの黒い娘を、私のところに来させないでちょうだい」と、平然として言ってくるである。一度だけではなかった。
その黒い肌の介護士がいなかったら、シャワーを浴びることもできなければ、移動することもできない、食べることもできない…なのに、自分と違う外見の人間に触れられることを、根拠なく嫌がる。
無論、そんな要求はのめないから、それをはっきりと伝える。
ジュネーブから白人以外をなくしたら
仮に、ジュネーブで “白人以外は仕事に出ない一日”なんてことをやったら、
医療のみでなく、交通機関、学校、ホテル、レストラン、スーパー、警察、消防… ありとあらゆることが、機能しなくなるのは明らか。
一人ひとりが大切にされる日が来るように
みんながいるから、成り立っている暮らし。
そしてこれは、どんな国でも共通すること。
どこがオリジンでも、肌が何色でも、どんな言語を話していても、世界中で、一人一人が大切にされる日が来るように、毎日の生活の中で、自分ができることをしていきたいと思う。